育児(育成)は育自

こんにちは。森田由美子です。
今回は、以前のブログで私が勝手に作った言葉
「同音異漢字語」シリーズです!

「頑張る」を「顔晴る」にしように続き、
「育児」と「育自」について話を進めていきます。

不登校児を東大に合格させた親のすごい声掛け3つのポイント

ずっと前になりますが
『不登校児を東大に合格させた親のスゴい声かけ』
という記事を読みました。
そこに3つのポイントが書かれていました 。

これらは、子どもや育児に対する言葉だけではなく、
職場などでの人材育成にも大いに役に立つ言葉だと思い、
皆さんにもお伝えをしたいと思います。

3つのポイント
1. 子どものダメな部分もありのままを受け入れること
2. 結果でなく、過程に注目すること
3. 親が自分自身の人生を生きること


この3つのポイントを読むと、
どうも子育てに大切なことと職場での人材育成は、
通するところがあるようです。
そして、何より人の成長に関わることは、
ほかならぬ自分が成長する(育自)ことにつながります。
今までの私の経験も踏まえ、
3つのポイントに対する私の意見をお伝えします。

人材育成、職場でのコミュニケーション改善のヒントになりますので、
ご自身に当てはめながら読んでみてください。

①子どもの苦手な部分もありのままを受け入れること

私たちは、ついつい「できていないところ」に目がいきがちです。
「できていること」は特に褒めることもなく、
苦手なところをダメと決めつけて、
「ダメ」を安易に他者に突き付けてしまいます。

「ダメ」をいつも突き付けられて、
何とかすることだけを求められると、
本人には自己否定感が募ります。
「自分はダメなんだ」という自己認識ですね。
この認識を本人の中に募らせてしまうと、
力を発揮することが難しくなっていきます。

しかし、人はいったんダメなところもひっくるめて
受容してもらうことで、自分で動き出し、成長することができます。

「自分はできない」ではなく、
「自分は今はまだできない」という認識です。
「あなたはあなたのままでいい」
この言葉の包容力を感じてみてください。


記事に出ていた東大の子どもは、この言葉に救われたようです。
まずは、存在そのものを丸ごと受け入れること、
ここから育児(育成)が始まります。

②結果でなく、過程に注目すること

結果は努力した量と比例するとは限りません。
努力とは別物の力が働くこともあります。
しかし、努力した過程は裏切りません。
努力の過程は体の中に残ります。
努力できる自信が養われます。
努力するスキルもあがります。
プロセスに力を尽くすことは、
メリットが極めて多いことを心に刻みましょう。

私たちは、とかく結果に目がいきがちです。
しかし、結果だけしか目に入らないと、
人の良い点を見逃してしまいます。
そして、認めるチャンスも見逃してしまいます。

プロセスに目を向けたとたん、
目の前の人の可能性が広がっていくとともに、
自分にできることも広がっていきます。

③親が自分自身の人生を生きること

ある学生が次のように話したそうです。
「働いたり趣味を楽しんだりする親を見て育っておかげで、
迷うことなく自分の夢を膨らませてこられました」

子どもにこんなこと言われたら、
親だったらものすごく嬉しいことでしょう。

私が学生指導をしていたときに、よく耳にした声があります。
「お父さんは、家に帰って会社の愚痴ばかり。
働くことに夢なんか持てません。働くって何なんですか?」
「お母さんは、私は仕事も家事もして大変だ、と文句ばかり。
いつもイライラしています。そんな声聞きたくない。」
いかがでしょう・・?思い当たる方もいらっしゃるのでは ・・・。

家庭であれば子どもに、職場であれば部下や後輩に、
あなたはどんな「背中」を見せていますか?
どんなふうに世界と関わる「姿勢」を示していますか ?

あなたの背中が、未来を想像する材料になっていますよ!
身が引き締まりますね!

私も3人の子どもを育ててきました。
子育てがうまくいったかと問われると、それはよくわかりません。
子どもたちから言わせるとたくさんの不満があるかもしれません(汗)
ただ一つ言えるのは、
一緒に育ってきたという実感があるということです。
そして、子どもたちの個々のよい部分は理解してきたように思います 。

このブログを書きながら、
改めて周りにいる多くの人に育てられてきたなと思いました。
誰かの成長に関わることは、
紛れもなく自分を成長させせることにつながりますね。
「育児は育自」、これからも一緒に成長していきたい!そう思います。

ぜひ、この3つのポイントを心の片隅に留めて、
育自を楽しんでくださいね。

それではまた。
森田由美子