自分のエネルギーと相談する

こんにちは、森田由美子です。
すっかり秋らしくなってきましたね。
『〇〇の秋』といいますが、あなたはどんな『〇〇』が浮かびますか?
私は、前回のブログでも書きましたが、
2022年のラストスパートと位置付けて『〇〇』を吟味中です。
月日は流れるように過ぎていくので、
このブログを書き終わったら、『〇〇』を決めたいと思います。

さて、先日は『メンタルタフネス』について講演をさせてもらいました。
メンタルヘルスの新しいアプローチとしても意識していただいたようです。
講演が終わって質問に来られた方がいました。
その方は、事前に私のブログなどを見てくださったようで
楽しみにしてくださったとのことでした。ありがたいことです。
その方の質問は「ブログに『前向きであることを手放す』
書いてありましたが、私は前向きになれと言われています。
前向きを手放すということをもう少し教えてください」ということでした。

「今、前向きでいなさいと言われて、どんな思いですか」とお尋ねしたところ、
「辛いです」という返事が返ってきました。
辛い、と思うということは、今は前向きになるエネルギーがないということ、
そんな時には、前向きになることにこだわらず、充電期間と決め込んで、
自分が落ちつける時間や場所を確保することをお勧めします。
もちろん、「前向きになれ」と言われて
「はい、前向きになります!」と言葉だけでなく行動ができるときは、
まだエネルギーがあるときなので、気分転換などを含めながら
一歩でも前に進むことをするのもいいと思います。
常に前向きであることが正しいわけではありません。

また、メンタル不調でお休みされている方が、
「みんなが仕事をしているのに休ませてもらっているのだから、
何か家のことでも勉強でもしなければいけないと思う」という
声をよく聞きます。
「休んでいてはいけない」と自分で自分を追い詰めてしまいます。
病気だから治療する、療養する当たり前のことだけど、
休んでいることを後ろめたく思ってしまっています。
メンタルヘルス不調は、ガソリンがない車に例えられることがあります。
ガソリンがないのに動こうとするとエンストしてしまいます。

自分にエネルギーがないと感じる時には充電が必要なんです。
自分の身体と心に意識を向けてみましょう。
何かしなければと思うけど、実際はそんな気力もないし横になりたいとか、
本当は何もしたくないと思っているなとか、
自分の心と身体に正直になりましょう。

そして、今は病気だ、エネルギーがないんだということを受け止めて、
がんばることを手放しましょう!
自分を大切にして欲しいと心から願います。

質問してくださった方が、「講演を聞いて、心が軽くなりました」と
言ってくださって、幸せをいただきました。
ありがとうございました。

それでは、また。
森田由美子