変わりたいけど変われない理由

こんにちは。森田由美子です。

これまで、メンタルタフネス講座を受講される方で
「変わりたい」という受講理由の方は多くいらっしゃいました。
そう!人は、現状維持や安定を求めている反面、
変化も求めているものです。

しかし、そこは相反することなので変化には、
勇気やエネルギーが必要で踏み出せないことが多くありますよね。
今回は、その「変わりたい」を実現させるヒントをお送りします 。

変わることを阻害するのは「不安」と「慣れ」

私たちは「より良く変わりたい」と頻繁に思いますが、
実は変わることへの恐怖もあるのです。
変わることへの恐怖や不安があるから、変わりたいけど変われない。
まずは、その恐怖を感じていることを受け入れることが、
スタートになっていきます。


例えば、普段発言しなかった人が発言することは、
きっと怖いことですよね。
人の話を聞かない上司がいきなり人の話を聞くようになることも、
きっと抵抗があるはずです。

「変わりたい」と心の中で思ってはいても、
現実的に行動に起こすには障害があるわけですね。
例えば、 「変化した自分を周りはどう思うだろう?」
「今までの自分らしさを失ってしまうのではないか?」
「やっても何も変わらなかったらどうしよう」
「おかしいと思われるのでは?」などなど。不安がでてきてしまいます 。

「変わりたい!」と心の中で思ってはいても、
実際に変わることを躊躇してしまいます。
「今のままでは良くない」と頭でも心でもわかってはいるのに、
慣れ親しんだいつもの自分や、
馴染みのある習慣を変えるのは本当に難しいものです。

「変わりたい」という意思に、「変わらないほうが楽だよ~」と
「慣れ」は声をかけてきます。
変化することは「いつもと同じ道」から外れることを意味しますから、
私たちにとって息苦しくなる恐怖や不安があり、
なかなか手ごわいことです。
しかし同時に、変化とは「自分の世界」が変わるものでもあります。
安全で安定した状況を守り抜いていくために、
変化していくことが最善の道になることもあります。

まずは、一歩だけ、踏み出してみませんか?

変わるための一歩とは何なのか?

最初の一歩の手がかりになるヒントをお伝えします。
例えば、発言が苦手な人。
一番に手をあげて発言するのは、
バンジージャンプをするくらい大きな勇気がいるかもしれません。
それは、最初の一歩には大きすぎますね(笑)
なので、小さな一歩からいきましょう。
誰かと同じ意見であれば「同じです」だけではなく、
「なぜ同じ意見なのか?」同じ理由を
自分の言葉で伝えることから始めましょう。


また、人の意見を聞くのが苦手な人は、
まずは1分だけでいいので、相手の話に耳を傾けてみましょう。
最初はたった1分でOKです。
自分の意見は何も言わずに、ただただ1分間、相手の話を聞く。
たかが1分ですが、されど1分なんです。
相手が「この人は話を聞いてくれる」と感じ取れば、
関係性は変化し始めていきます。


発言が苦手な人については、実例があります。
メンタルタフネス講座の受講生さんですが、
その方は発言することに苦手意識をお持ちでした。
自分の意見をしっかりもっているけれど発言できない。
「○○さんどうぞ」と当てると何とか発言する。という感じです。
でも、「変わりたい!」という強い思いを持っていました。

その方が自分で決めた小さな一歩は、
「発言の順番が最後でも自分の意見を言う、
内容が同じでも自分の言葉で発言する」でした。

初めはかなり緊張した様子で発言していましたが、
その小さなチャレンジを何度も繰り返すことで、
自ら手をあげて発言もできるようになっていきました。
そして、周りの人からも「変わったね」と言ってもらっていました。
小さなチャレンジが実を結んだ瞬間です。

ガラリと変わらないのでその変化は目に見えにいですし、わかりにくいです。
「気がついたらできるようになっていた。」という感じでしょうか。
でも、その小さなチャレンジの積み重ねが必ず変化をもたらしてくれます。

小さくていいんです。
変化の一歩を踏み出してみましょう!

それではまた。
森田由美子