怒りを味方につける

こんにちは。森田由美子です。
唐突な質問ですが、あなたはどんなときに怒りを感じますか?
怒りを感じたときにどうしていますか?

「怒り」という感情はマイナスイメージの感情ですが、
今回はそれを味方にすることについてお伝えをしていきます。
最後までご覧いただけるとうれしいです。

自分の怒りの正体を知る

あなたは、どんなときに怒りを感じますか?
非がないのに責められたとき?
せっかく出した意見に否定的な意見を言われたとき?
後輩を指導しているのに、一向に変化する気持ちが見えないとき?

そもそも、どうして私たちは怒るのでしょう?
それは、自分の大切なものを守るためです。

例えば、自尊心、時間、健康、関係、夢・・・などです。
大切なものが奪われそうになったり、
壊されそうになると、私たちは怒りを感じます。
自分にとって大切なものを守ることは、人生で極めて重要なことです。

しかし何かあるたびに、その場で
怒りを爆発させるわけにもいきませんよね。
怒りをコントロールできないと、
周りとの関係にひずみが出たり、
かえって嫌な思いをしたりします。
嫌な思いを引きずることもありますので、
長い目で見てもコントロールは重要です。
大切なものを守るために怒りが湧いてきたときは、
その怒りの出し方を工夫することが大切です。

怒りの出し方として絶対に避けることが2つあります。
1つ目は、攻撃的な行動です。
暴力、暴言、八つ当たり、などですね。
暴力はしないけど、
衝動的に暴言を吐いてしまう人もいるので要注意です。
2つ目は、我慢です。
大切なものを傷つけられているのに、
ずっと我慢していると、自分の中に怒りがどんどん蓄積していき、
健康に悪い影響が出てきます。

怒りを出してクールダウン

では、どうすればいいのでしょう?
3ステップでできる方法をお伝えします。
多くの人は怒りに対して爆発して発散するか、
我慢して乗り越えるか、このどちらの対応策しか持っていません。

ステップ1
まず、「怒りと行動を切り離す」と決めてください。
私たちは怒りという感情に対して、行動を選択することができます。
怒ったからといって、相手を攻撃しないといけないルールはありません。
感情は選べないときがありますが、感情のあとの行動は選べます。

ステップ2
次に、怒りの正体を突き止めること。こちらも極めて重要です。
よかれと思ってやったのに誤解されたのが悔しいのか、
理不尽なことを言われたのが我慢できないのか、などなど。
なぜ自分が怒っているのか、その理由を明確に認識しましょう。
言語化する過程で、自分の感情が動いた理由がわかってきます 。

ステップ3
最後に、クールダウンです。
このクールダウンをしないと、感情が優位に立っている場合は、
怒りが攻撃として出てしまいます。
クールダウンの方法は、ゆっくり深呼吸をする、
怒りで緊張して固まった身体をほぐす、数を10まで数える、
冷たい水で手を冷やす、などが有効です。
自分に合うものを見つけてほしいです。
これまでも気持ちを落ち着けるために、
あなたがやっていたことがあるはずです。思い出してみましょう。
自分にあったクールダウンの方法があります。

自分も他人も思いやれるようになる

大切なものが奪われそうになったり、壊されそうになると、
私たちは怒りを感じます。
そして、怒りとちょっと距離を取ることができたら、
アサーティブに自分の気持ちを伝えましょう。
「私」を主語に「私は~と思っている」のような伝え方です。
そうすることで、あなたの大切なものを守ることができるようになります。

アサーティブに伝える 「嫌な感じの伝わり方を避ける方法」
過去のブログでお伝えしています。
よ かったらこちらもご覧ください。

このように怒りを味方につけて行動できると、
あなたが何を大切にしているかを相手に伝えることができます。
自分をわかってもらおうと思って行動すれば、
相手のこともわかってあげようという意識がはたらきます。
お互いを理解し思いやることにつながります。
怒りも悲しみも不安も、最初は前進を妨げる壁のように感じます。

しかし、しっかり受け止めれば、
新しい未来につながる扉に変えることができます。
あなたがそうしようと思えば、そうすることができます。
あなたにしかできないことです。
怒りを味方にすることは、あなた自身にとっても、
あなたの周りにとっても良いことにつながっていきますよ。

それではまた。
森田由美子