「今・ここ」に意識を向けてみる

こんにちは。森田由美子です。
私がメンタルタフネスを伝え始めてもう10年以上が経っています。

誰もが日々、心身共に健康で過ごすために、
心の基礎体力をつけてもらいたい。
自分のもっている力を発揮して自分らしく生きてもらいたい。
そんな思いをもって伝え続けています。

そこで、今回は改めて「メンタルタフネス(心が丈夫、頑丈な状態)」を
手に入れるヒントを少しお伝えしていきますね。

メンタルタフネスとは

これまでもメンタルタフネスについては
お伝えしていますが、また書きます(笑)

言葉そのままだと、心が丈夫、頑丈な状態ですね。
講座では「心理状態を変える能力」とお伝えしています。
もう少し言い方を変えると「回復力+開発力」です。


私は『メンタルタフネス』を説明する時に
「しなやかにのびやかに」という言葉をよく使います。
「しなやかさ」は、回復力です。
簡単にはポキッと折れない、負荷がかかっても立て直せる、
仮に折れても復活できる力です。

そして「のびやかさ」は開発力です。
何かにチャレンジをしたり
あなたの中にある資源(強み・能力)を発揮するということです。
本来もっている資源(強み・能力)を活かすことで、
のびやかなメンタルを手に入れることができます。
今回はその「回復力」に焦点を当てて進めます。

ヒント1 ストレス対処

1つ目のヒントは、ストレス対処です。
人それぞれストレスに感じることは違います。
それと同様にストレス対処の方法も違います。

なので、自分に合ったストレス対処を見つけるためには、
まずは自分を知ることが大切です。

まずは、自分の強みやその強みが活かせていると
感じるときを明確にしてみましょう!
傾向が掴めると自分をより理解できます。
理解できれば良いときも悪いときも、
自分の取り扱い方がわかってくるようになり、
対処法も見つかりやすくなります。


そして、そのストレス対処ですが、自分に合った対処法をもち、
加えてそれを複数もっておくことです。
このストレス対処についてはこちらの記事に詳しく書いていますので、
ぜひご覧ください。

ヒント2 「今・ここ」に意識を向ける

2つ目のヒントは「今・ここ」に意識を向けることです。
現代は「今・ここ」に意識を向けるのが難しい時代です。
それは情報が溢れているからです。
私たちはいつも様々なことを考えています。
過去のこと、未来のこと、現在のこと。
見たり聞いたり、匂いを嗅いだり触ったり、
何かを食べたときの五感から得た情報のこと。

考えることは悪いことではありません。
しかし、考えていることの多くが、過去にまつわる不安や後悔だったり、
まだ来ていない未来の心配だったりします。
それらに脳を支配されると、
あなたの脳からエネルギーが減っていき、疲れ切ってしまいます。
そんな時こそ「今・ここ」に意識を戻すことが役に立ちます。
その方法の一つは「呼吸法」です。


呼吸に集中する時間をとってみてください。
呼吸による空気の動きだけに集中するとやりやすいです。

鼻筋から空気が体内に入ってくる、
その空気が頭にも伝わっていっている、
胸にも空気が入ってきて、お腹にも空気が入っている、
そして空気が鼻から出ていっている。
(口から細く長く息をするのでもOKです)
しっかり吐ききってください。
吐ききるからこそ、深く空気が体の中に入ってきます。
途中で空気の動き以外のことが、頭に何か浮かんできても問題ありません。
「浮かんできたな」と軽く受け入れて、意識をまた鼻筋、呼吸に戻します。

ただ、それだけです。やってみると、
気持ちが落ち着いたり、冷静に状況を把握できたり、
体が軽くなるような感覚があったり、
「今・ここ」にいる自分のことを感じることができますよ。
ぜひ呼吸をする時間をとってみてくださいね!

他の方法としては、食事をゆっくり楽しむのもいいですよ。
食べ物を噛んでいることに意識を向けたり、
舌が食べ物の味をキャッチしていることに意識を向けて、
味わって食事をとってみてください。
そんな毎日の「今・ここ」を大切にしましょう!


ちなみに「今・ここ」に意識を向けることは、
集中力を高めるのにもいいみたいです。
仕事にもきっと役立ちますよ。

しなやかさ、回復力を身につけて、
メンタルタフネスに近づいていきましょう!

それではまた。
森田由美子