強み弱みを受容したリーダーシップ

こんにちは。
森田由美子です。

あなたは大人になって、自分のために絵本を読んだことはありますか?
最近、大人も絵本を楽しんでいるということをよく聞きます。
私もそのひとりです。
今回は私が出会った絵本から進めていきますね。

ぼくを探しに

『ぼくを探しに』という絵本をご存知でしょうか?
絵本と言っても、大人が読んでも気づきが多い本です。

作者は、グラミー賞も取ったことがあるシンガーソングライターで、
シェル・シルヴァスタインという方です。
ロングセラーになっている彼が書いた絵本『おおきな木』の新版は
あの村上春樹が翻訳をしています。

『ぼくを探しに』の主人公は、
自分に欠けている部分を探す旅に出ます。
不完全な自分を認めることができず、
完璧になれる自分を探し求めます。

雨の日も風の日も、ずっと欠けている部分を探し続けて
やっと自分の欠けている部分を見つけた主人公ですが、その途端・・・

・・・というようなお話です。
(気になる人はぜひ読んでみてくださいね)

完璧ではない自分をどうする?

この主人公と同じように、
自分に足りない部分を探し続けている人は多いのではないでしょうか?

もちろん、できないことができるようになることは喜びでもあります。
しかし、誰にでも欠けているところはあります。

この本は、自分に欠けている部分とどう向き合うか?
自分の劣性をどう受け入れるのか?を示唆してくれる本です。
実はこれは、リーダーシップについても言えます。

リーダーなのに自信がない、「私はリーダーに向いていない」と
思い込んでいる人も多いのではないでしょうか?

実は、私も自分より優秀な方と比較して、
私がリーダーでいいのか、と悩んだこともありました。
その方に「あなたのほうがふさわしいのでは?」と伝えたこともあります。
しかし、その方が「森田さんがふさわしい。
あなたの良さを活かしてほしい」と言ってくれました。
もうずいぶん前のことになりますが、
その時に役割をもらったからこそ、
「私らしくやるしかない」という覚悟ができたように思います。

オーセンティック・リーダーシップは強みを活かすスタイル

リーダーシップには様々な型があると言われていて、
トップダウン型、カリスマ型、
サーバント型などがよく取り上げられています。

そして最近のリーダーシップ論では、
「オーセンティック・リーダーシップ」があります。
オーセンティック・リーダーシップとは、
「自分らしさを活かしたリーダーシップこそ本物だ」という考え方です。

個性や本質に根ざしていて、地に足がついた
「自分らしさ」で組織のメンバーをリードすることです。
自分の強み・弱み、価値観など、自己理解ができている、
ということがリーダーシップにおいても大事なことです。


誰もがそれぞれの良さを活かした、それぞれに適したやり方で、
リーダーシップをとることができます。
弱みを伝え、強みを活かして、組織を動かす。
自分は何が得意で何が苦手なのか、
自分をサポートしてくれるメンバーは何が得意で何が苦手なのか、
周りの強みと苦手も理解して、
自分らしいリーダー像を追い求めたいものですね。

まずは、自分の強みをはじめ自分自身を知ること。
そして、欠けていることを受け入れることが大切です。
だれひとりとして完璧な人はいません。

強みも欠けていることも全部含めての自分です。
その自分らしさを活かしていってくださいね。
自分の強みを知りたい!という方は、
ぜひM式強み診断もご活用ください!


それではまた。
森田由美子


参考
「ぼくを探しに」
作・絵 シェル・シルヴァスタイン 訳 倉橋由美子
出版社 講談社

「おおきな木」
作 シェル・シルヴァスタイン 訳 村上春樹
出版社 あすなろ書房