コロナウイルスからメンタルを守るための重要な２つの心構え

こんにちは。森田由美子です。

新型コロナウイルスが猛威をふるう状況の中で、メンタルヘルスの専門家として、お役に立てればと思いお伝えいたします。

私の専門のメンタルヘルスにおいて、心の不調に陥る原因の一つに『変化』があります。変化を感じるタイミングは人によって様々です。

心の不調につながる変化の例

私たちは何かしらの『変化』によって、心の不調に陥ることがあります。

たとえば、

いつものように友達と話せなくてストレスがたまる
運動をしていて体調がよかったのに、ジムに行けなくてストレスがたまる
初めての在宅勤務で、相談もできずフレストレーションがたまる
やむを得ず通勤するが、ウイルスを気にしながらの通勤に疲弊してしまう

今のこのような状況に、ストレスがたまっている方も多いと思われます。

現在は様々なシーンで大きな変化が起きていますので、時間と共にストレスを抱え、心が不安定になる方も徐々に増えていくと予想されます。

状況によっては、集団で不安が大きくなることも想定されます。

いずれにしても、ご理解頂きたいことは、まずはあなたの心を守ることが重要だということ。あなた自身の心を守ることが、あなたの大切な家族・友人、職場の同僚を守ることにつながります。

変化の波に適応していくためにも、心の取り扱いには十分に気を配って頂きたいです。

メンタルを守る2つの重要な心構え

あなたの心を守るために、絶対に理解して欲しい、極めて重要なポイントが2つあります。

１．世界で起きている事実を起きている『事実』として認知すること。

私たち人間は、受け容れたくない事実があると、「そんなことはない」「自分だけは大丈夫」などと、事実を受け止めることを拒んでしまいがちです。そうすると、しないほうが良いと思われている行動をして罹患してしまったり、過剰に不安を感じてしまって、メンタルに大きなダメージを与えてしまうことに繋がることがあります。

起きている事実を受け止めて行動しましょう。しかし、不安を煽るような間違った情報もありますので、情報を吟味する力を身につけてほしいと思います。また、事実の情報だとしても、毎日の報道に不安感が募ったり、心がつらくなったら、情報と少し距離をおいたり、情報に翻弄されないようにしましょう。

２．いつもと違う『変化』が起きていることを受容すること。

目に見えない、そして先の見えないこの戦いに、私たちはいつもの生活を変えることを余儀なくされます。

『いつものことがいつものようにできること』のありがたさを改めて感じます。

『変化』は、良くも悪くも私たちの心に大きな影響を与えます。

こんな時には、いつものようにできないことを受け入れることが大切です。このまずは受容するということで、心が振り回されずにすみます。

制限はありますが、その中でも別の楽しみ方や過ごし方を探しましょう。いつもは読まない本を読んでみる、料理に挑戦してみる、部屋の模様替え、写真の整理など、ちょっとしたいつもと違うことをすることで思いもよらない発見や忘れていたことを思い出すかもしれません。そして、その発見が次のステップにつながらないとも限りません。自分の力（自分力）を信じてください。

しかし、心が疲れているときは何もしない、あらがわないのも心を守るために大切なことです。どんな状況下であっても、自分と周りの人を大切にすることを意識して過ごしましょう。