50代には過去の栄光を思い出させるほうがいい?

こんにちは、
組織のメンタルヘルスの専門家、
森田由美子です。

 

過去の栄光を話す人。
あなたの周りにもいますよね?

 

「アタシの若い頃は今よりもっと大変でね・・・」
「俺がキミくらいのときは、
こんな成果を出していたもんだよ・・・」
というように、
過去の武勇伝をお話しされる方がいると思います。

 

50代、40代の方が多いような印象です。
自慢話はするな!ということが
言いたいわけではありませんよ(笑)

 

別に自慢をしたっていいんです。
誰かに話したくなるほどの経験ですから、
伝えることでその人の自己肯定感もアップしていきます。
だから全く問題ありません。
(タイミングと頻度は大事ですけどね!)

 
でも、
若い方は先輩や上司から
むかしの自慢話を聞くと、
結構うんざりしてしまうことが
あるように思います。
 

そんなときは、
こんな質問をしてあげて欲しいのです。
 

「へぇ~~すごいですね!
〇〇さんだったら、もしも生まれ変われるとしたら、
何をしたいと思いますか?」

 

過去の栄光を入口にして、
もっともっと過去まで思い出させて
あげて欲しいのです。

 

私は、過去の栄光に浸っているだけでは、
充実した人生は送れないと思っています。

 

だから、
過去の栄光にいつまでもとらわれず、
未来をみるために、
過去から解き放たれて欲しい。

 

年下の人から直接的に、
「過去より未来を見てくださいよ!」
なんて言われたら、
先輩や上司も、しょぼんとするか、
いらっとしちゃうかもしれません。

 

子供のときの自由な気持ちで、
未来のことを考えるきっかけを与えてあげてて欲しいのです。

 

過去の栄光、
過去の自分の成果から解き放たれると、
定年後の人生を、自由に選べると思います。
 

『今の自分』に照らし合わせた選択をするのではなく、
新しい自分になって動けるチャンスだと捉えて欲しいのです。

 

過去の栄光を手繰り寄せて、
その延長に進むのではなく、

子供のころに興味があったことを思い出して、
未来の選択をして欲しい。

 

「生まれ変わるとしたら、
あなたは何をしていきたいですか?」
それは、年を経たらできることですか?
それとも、できないことですか?

 

パイロットにはなれないけど、
どうしてパイロットが好きなのか?
野球選手やサッカー選手になれなくても、
どうして野球やサッカーが好きなのか?

 

現実的に「そのもの」にはなれなくても、
好きだったものを楽しむことは、
いくつになってもできるはず。

 

その「何か」を探せるのが、
50代以降、60代以降は大事なポイントです。

 

「生活のために」
「家族のために」
そう思って働いてきた
条件が外れますからね。

 

新しい自分を見つけるチャンスだと
捉えて欲しいのです。

 

実は、若くても
同じようなことが起きている方もいます。

 

小学校、中学校、高校のときの
過去の栄光を大事にしすぎているのです。

 

未来のために、
今やらなくちゃいけないことを考えないで、
過去のことばかりを考えてしまうのです。

 

そうやって、
自分で未来の可能性を潰してしまっていませんか?

 

「でもお金がない」
「忙しくて時間がとれない」だとしたら、
その範囲でできることをやっていきましょう。
 

囚われていることを外していき、
あなたなりの『こだわり』を
見つけていけると、楽しくなってきますよ。