【“Stay Home”によるストレス対処法】家族と過ごす時間が長いことによるイライラの解消法

こんにちは、森田由美子です。

今日は、コロナストレスについて、いくつかご質問をいただいた内容についてお伝えしたいと思います。

今回のご質問は、“Stay Home”で、外出自粛しているからこそ起きている問題についてです。

いつもと違うという「変化」は、私たちに思いもよらない影響を与えます。 そのためにいつもだと感じないイライラや怒り、孤独感を感じてしまいます。 そういった時の対処法にをお伝えします。 ちょっとした工夫で“Stay Home”が過ごしやすくなるヒントになればと思います。

今回は「家族と過ごす時間が長いことによるイライラの解消法」についてです。


Aさん

家族と過ごす時間が長くなり、イライラすることが増えています。イライラしている自分にも嫌な気持ちになります。イライラしないためにはどうしたらいいですか? また、他の方ですが、家族で一緒に過ごす時間が増えたため、一人の時間が減ってしまった。外で一人で過ごせる場所も減っておりどうすればいいか?

森田

家族が一緒の時間は楽しいものですが、常に同じ空間にいると、自分のリズムが乱される、思うようにできないことに不満やストレスが溜まったり、家族の一人ひとりの動きが気になってしまいます。いつもであれば聞き流せることや見過ごせることにいら立ってしまうこともあります。 そんな時は、「イライラしているな」「孤独を感じているな」と自分が持っている感情を認識しましょう。

そして、客観的に自分の感情を分析します「何にイライラしているのか」「イライラ度はどのくらいなのか」「どうしてほしいのか」と自分に問いかけみましょう。 例えば、夫や子供がずっと家にいると朝昼晩と食事の用意をして片付けてその繰り返し、でイライラしてしまう。そんな時のイライラの正体を明確にしましょう。 夫や子供は何もせず好きなことをしている、自分の時間が取れなくなっている、私だけどうして、と思っているのか等です。

また、今日のイライラ度を60%、70%、など数値化することで、今の自分の感情を客観的に捉えることができます。意外に30%といった数字が出てくることもあります。感情の正体を明確にしていないと、思いのほか過剰に捉えてしまいますので要注意です。 次に、どうしてほしいのか、これは大切です。そこがはっきりしていないとイライラや怒りといった感情の爆発だけになってしまいます。さきほどの何も手伝ってくれない、ことも実際には、夫や子供にどうしてほしいのかを伝えると手伝ってくれるのかもしれません。

手伝ってとヘルプを出したり、一緒に食事作りをしてほしい、片づけをしてほしいなどです。また、「食事作り対決をしよう!」と提案してみるのもいいですね。不安や恐れもそうですが、感情の中に自分が入り込んでしまうと自分の感情に巻き込まれて疲れ切ってしまいます。どうしてほしいのかを明確にしましょう。

反対に家族のイライラや愚痴や八つ当たりには、愚痴を提案に変えて理解してみましょう。「なんで手伝ってくれないの」という愚痴であれば「手伝ってほしいと思っているんだな」といった感じです。イライラしている場合は、思いもよらない言葉が出てしまうことがあります。それをまともに受け止めると喧嘩になったりギクシャクしてしまうので、客観的に自分の感情を観察したりヘルプを出すなどして、愚痴を提案へと視点を転換することが大切です。 さらに、この機会に家族を観察してみるのも面白いですよ。物理的にも心理的にも少し距離をとること意識することで、いつもは見えなかったものが見える機会になります。


Bさん

家族と一緒で一人の時間がなくなった、どうすればいいか?

森田

自分の時間を持つことは精神的にはとても大切なことなので、家の中でも工夫ができるといいですね。

お風呂は一番最後にゆっくり入って一人の時間にする、ベランダやお庭があればそこに30分でもいることができる空間をつくる。どうしても無理な場合は、トイレにこもるのも手です。子供が小さくてとても無理など、いろいろと事情はあると思いますが、何か工夫ができることを家族で考えることができればと思います。


今日は、いただいたご質問にお答えする形で進めてきました。

“Stay Home”、いつもなら愉しい時間や環境が、窮屈でいつもと違う関係性を生み出していますが、怒っているのか、イライラしているのか悲しいのか、など客観的に自分の感情を観察したり、一人で抱え込んで感情を爆発させるのではなく、言葉にしてヘルプを出したり、愚痴を提案だと視点を転換することが大切です。

こんな時だからこそ、自分への思いやりと家族への思いやりを大切にしたいと思います。

 

森田由美子